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Diario dei Golosacci

〜 くいしんぼ日記 Vol.2 〜


◆8月21日◆

前回の続きです。

“ウサギ祭り”の看板を目印に、“パルラッショ”への細い道を登っていくと、小さな広場で地元
の人達が椅子を出してにぎやかにおしゃべり。
“サーグラ”の方なので催し物はなく、みんな料理できるのを待っているようです。
パンフレットをもらうと、なんと今年で26回目!
へぇ〜。これは期待できるかも♪

マリアさん 時間つぶしに小さな路地をうろうろしていると・・・“んっ?!”
 開いた小さな扉から、地元で穫れたらしい新鮮な野菜や果物が山積み になっているのが見えます。
 うまそー!
 目をキラキラさせながら“これ売ってもらえるんですか?”とそこに いたシニョーラ(マリアさん)に聞くと、“もちろんさ。どれが欲し い?”
 迷った末、おいしそーに熟れたトマトを2kgと大好物のスジーネ
 (スモモ)を1kg購入。
 値段は4ユーロ。 いや〜、安いですね。(^.^)
 早速腹ごなしにスジーネをパクリッ。 うまーーーい!!
 スーパーやフィレンツェの八百屋さんのものと違い、しっかりと
熟してから収穫しているので、甘みと酸味が十分。
“うまい、うまい”と連発する私達に気をよくしたのか、マリア
さんお手製のサクランボのジャムまでくれたんですよ。(*^▽^*)

そうこうしているうちに、食事の時間です。
地元の人達がたむろしている広場の坂を上がっていくと、教会のある少し大きめの広場に椅子とテ
ーブルがずらり!レジの前はすでに長蛇の列です。
いろいろ迷いましたが、田舎スープ、ペンネのウサギのソースがけ、ウサギのフリット(揚げ物)、
鶏の炭火焼きにしました。
お水1リットルも入れて、全部で約19ユーロ。今回も安い!
まずスープから。
おぉーーー。
地元で穫れたいろんな種類の野菜をトマトソースをベースにパンと一緒にコトコトと煮込んでいま
す。野菜が野菜そのものの味をしていて、とってもおいしい!
次はペンネ。
ルナ(飼ってるウサギ)に謝りながら、パクリ。
くーーーーっ。これもうまいっ。
ペンネがちょっと茹ですぎているのが残念ですが、ウサギの挽肉にホワイトソース、とろけたチー
ズのハーモニーが何とも言えません。(^◇^) ウサギのフリット
そ・し・て、ウサギのフリット。
・・・・・・(しばし無言)。  ブォーノ!!
エキストラバージンオリーブオイルを使っているのでしょう。』からりと揚がっていて、衣も薄目。
お肉は鶏肉よりも少し歯ごたえがあり、甘めでしょうか。
実はウサギのフリットは、トスカーナを代表する料理の一つなんで
す。今まで避けてきましたが、こんなにおいしいとは。
うーん、病みつきになりそうです(ルナ、ごめんよ〜)。

右隣に座った地元の人達は、26年の間毎年来ているとか。左に座ったのは、ジェノバからの家族
で、バカンスでフィレンツェに行ったけど、値段の高さにビックリ。
“ここは安い上に、おいしくていいねぇ。ジェノバも高くてさ〜。”と言いながら、ムシャムシャ
食べてました。

いや〜、一度はどうなるかと思いましたが、思いがけず3回目も大大大成功に終わりました♪
神様に感謝!

 


 

◆8月14日◆

またおいしいものが食べたい!ということで、日曜日の午後からいそいそとピサの近くの“ウジ
ッリャーノ
”という街の“農業祭”に出かけていきました。
情報誌によると、食事だけでなく地元で作られた食材も販売するとか。
楽しみ、楽しみ。(^.^)
この辺りは、他のトスカーナとはまた違う雰囲気の田舎を楽しむことができます。
南の地域に比べそれほど有名でないので、ある意味純粋なトスカーナの田舎が見られるのではない
でしょうか。
ウジッリャーノ 細い道路の脇の畑には、洋なしやアンズ、リンゴ、桃などの 果物の木がたくさん植えられていて、
 どれもたわわに実がなっています。
 思わず手を伸ばして取りたくなるほど、おいしそー♪
 朝降っていた雨もすっかり止み、瑞々しい緑の中を二人ともご 機嫌で進んで行ったのでした。

 ・・・・・・がっ。

ウジッリャーノの街に着いたのは、4時過ぎ。
会場となるはずの広場に行ってみましたが、テーブルも椅子もあ
りません。

“?????・・・・”

とりあえず近くにいた地元の人らしきおじいさんに、“食事は出るんですよねぇ”と聞いてみまし
たが、“んーーー?出るんじゃないかなぁ。よくわからんが・・・”

“・・・・・。何だ、何だ??”

前に行った小麦収穫祭では、4時半頃にはすでに催し物が始まり、街の人達も大勢くり出して賑や
かだったのに、ここはお祭りがあるんだかないんだかはっきりしません。
私もリナルドも顔を見合わせて、
“ちょっと・・” “これは・・・・” (あやしい!!)
前にも書きましたが、ここ近年こうしたお祭りが一種のブームになってしまって、ひどい料理を出
すところが増えているのです。(下手をすると、手作りではなくレトルトのものに手を加えて出す
ことろもあるんですって!)

これは早々に退散すべし・・・・と街を後にしましたが、すでに5時過ぎ。
他によさそうだと思ったお祭りは、今から行くにはちょっと遠すぎます。(T-T)
“ったく。これだから最近の祭りは!せっかくの日曜の午後がむだになっちまった。”
とリナルドは、プンプン。

取りあえず、南の方に車を走らせてみることにしました。
“どこかよさそうなトラットリアがあったら、入ろうか(確率はかなり低いけど・・・・)”

・・・・・と、道の脇に“ウサギ祭り”の看板が。

“ウサギだって! でもねぇ、ウサギねぇ・・・・”
実は小さなウサギを飼っている私。今までウサギ料理は何となく避けてきたのです。
“でもきっと他の料理もあるよ”
“んーーーーー。・・・・よし。そいじゃあ、行ってみよう!”

こうして、車は“パルラッショ”という小さな街に続く細い道を登っていったのでした・・・・

 


 

◆8月7日◆

ソーセージと言えば・・・ドイツ!が有名ですね。
でもイタリアのソーセージもなかなかのものなのですゾ。

ところでソーセージはイタリア語で“サルシッチャ”と言いますが、大きく二つに分かれます。
フレスカ(生のもの)とセッカ(干したもの)です。
セッカの方は、日本だと“サラミ”と言われてます。
が、リナルド曰く“サラミ”というのは、肉のある部分を丸ごと使って熟成させたもの、例えばプ
ロシュット(ハム)やパンチェッタ(ベーコン)などを指すそうです。
ご存じでしたか?(私はずーーっと誤解してました ^^;)

トスカーナでは、ソーセージに使うのは、豚か猪の肉です。
昔はどの家庭でも豚を飼っていて、一頭で一家の一年分のお肉を補っていたそうです。
例えば、後ろ足の太股の部分はプロシュット、肩から前足の部分はスパッラ、お腹の下の部分
パンチェッタ、首の前の部分はグアンチャーレ、首の後ろの部分はカポコッロ、とそれぞれ
名前の違う“サラミ”になるのですね。
背中の脂肪の多い部分はラルド(ラード)になります。
またオリーブオイルがなかなか手に入らなかった昔は、豚の脂肪を料理に使ってたんだそうです。
さらに血も“ロヴェンティーニ”といって、フライパンに血を流し込んで薄ーーーく焼いて食て
たんですって!(リナルドも食べたことがあるそうです)
ただ、今は豚の脂肪も血液も衛生上よくないということで、法律で使うことが禁止されてしまった
そうです。(うーむ、私達からしてみれば、添加物ががんがん入った食べ物の方が、よほど体によ
くないと思うのですが)

話がだいぶそれてしまいましたが、ソーセージはお肉をさばく途中に余ったお肉の細切れを香辛料
などと一緒に袋に詰めて作ったものです。
ところで、皆さんはソーセージ(生の方)がお好きですか?
福岡から遊びにいらした佐野さんは、こちらでソーセージを食べた際に“ソーセージが、こんなに
うまいもんとは思わんかった”とおっしゃいました。
実は私も日本でおいしいと思ったことがありません。

・・・・が、うんまいんですねー、これが。サルシッチャ
今までいろんなソーセージを食べましたが、うわっ、これはす
ばらしい!と思ったのが、マレンマ地方(トスカーナの南の方
です)のリナルドがこの近くに来るといつも寄るというお肉屋
さんのソーセージ。
ロッカストラーダ”という街の“ヴェルッチ”というお肉
屋さんです。
 
“生でも食べられるよ〜”(ってそんな訳はないんですけど)とお店のご主人が太鼓判を押したソーセージ♪。
早速家に帰って、フライパンでジューーーーーーッ。
ナイフで切って、パクリッ。

おーーーーーー。

脂肪分はほとんど入っておらず、丁寧に細く刻んでいます。(下手なところは、刻み方が雑)
しかもお肉をよい部分だけど使っていて、ほんとに生でも食べられそう。
フライパンで焼いてもこんなにおいしいのですから、きっと炭火で焼いたらもっともっとおいしい
はず・・・
何でも“ヴェルッチ”のご主人が自分で豚をさばいて、作るんだそうです。
こんなソーセージなら、毎日でも食べたい・・・・
思いがけず、手作りソーセージに魅せられてしまった私でした(*^_^*)。

 


 

◆7月31日◆

次のお祭りはどこだ?
・・・ということで、行ってきました“トルテッリ祭り”(^.^)

場所は、フィレンツェから北に車で約1時間半行ったところにある“トラヴェルサ”という小さな
街です。
この一帯も、むかーしむかしエトルリア人が文明を築いた場所で、あちこちに遺跡が残っていま
す。何でも、ピストイアとボローニャの間の“マルザボット”という街の近くに最近になってエ
トルリア人の古代都市が発見されたそうですよ。
エトルリア文明に興味のある方は、ぜひ行ってみてください。(^^)

さて、トスカーナの南のマレンマ地方でラビオリを発明し広めたように、この地域に約2.500年以上も昔にエトルリア人が残したのが“トルテッリ”です。
オリジナルのものは、ラビオリに使われる卵入りのパスタに、中身はジャガイモニンニ
パセリトマトを裏ごししたもの・パルミジャーノとナツメグ。ソースは、牛肉のミート
ソースです。
この地方でジャガイモがたくさん穫れるのが、誕生した理由のようです。
その後、イタリア全土に広がっていったのですが、外側のパスタと中に入るジャガイモ以外は、場
所によって色々と違います。(これについては、また別の機会にお話ししますね)

話をトルテッリ祭り戻しましょう♪

今回は「サーグラ」の方だったので、催し物はなし。
夕方の6時半頃に広場に着くと、すでにかなりの人が集まっていました。
メニューは、小麦収穫祭の時と同じ約10種類程度。
トルテッリ2つに豚肉の骨付きステーキ、豚肉のスペアリブ、フライドポテト、お水1リットルで
しめて27ユーロ。
うーん、今回も安いなぁ。
(なにせ今ピザ屋さんでさえ、一人頭15ユーロは軽く使っちゃうんですよ)
席について地元のボランティアの人が料理を持ってきてくれるのを待ちます。

トルテッリ 来ました、来ました、トルテッリ!
 ひぇーーーーー!! すっ、すごい量・・・・・・・
 軽く2人前はありそうです(画像参照)

 気を取り直して、パクリ。・・・・・・う、うんまい!!

 中のポテトの味付け具合も、外の手打ちのパスタの厚さもすば
 らしい!
 ミートソースもあっさりとした味付けで飽きがきません。
隣のおばさんは、私が3分の1を食べる間に、あっという間に全部平らげてしまいました
(すごいなぁ・・・・)
私は半分だけ食べて、後は持ち帰り(だって、他のも食べたいですよね)。

次に“豚肉の骨付きステーキ”と“豚のスペアリブ”とフライドポテト。
これもけっこう大きいぞ。
まずスペアリブから・・・・ブ、ブォーノ!
どれどれ、ステーキは・・・・・これまた、ブォーノ!ブォーノ!
どちらも炭火で焼いているので、風味もいいしさっぱり。塩だけで
味付けしているのにこんなにおいしのは、お肉自体がおいしからで
すね。

周りを見渡すと、みんな無心に食べています。
びっくりしたのは、70才は軽く越していると思われるシニョーラ
二人。
トルテッリをペロリと平らげた後、25センチはある大きなソーセ
ージを2本も!!
恐るべし、イタリアのシニョーラ・・・・・

今回のお祭りも、みんなのうれしそうな笑顔とおいしい料理に大大大満足でした♪

 


 

◆7月24日◆

さて、前回の続きを。

お腹が空きすぎてちょっとくらくらしていた私は、恥をかきすて釜戸でパンを焼いている人の良さ
そうなおじさんに

パン屋のおじさん “すみませーん。お腹が空いて空いて・・・・・”
 “んーー。まだ焼けてないから、昨日の残りをこっそり袋に入 れてあげるよ”
 うっ、うれしいっ!
 外側はかたーーいそのパンは、一日外に置いていたというのに 中はまだしっとり。
 挽きたての小麦の香りも香ばしい、それはそれは味わいのある パンでした。

そうこうしているうちに、どうやら料理ができあがったようです。

レジのところに並んで、食べたい料理を言いお金を払います。
メニューは、全部で10種類ほど。全て地元の人達が作った手料理です。
私達が選んだのは、“ピーチのガチョウのミートソースがけ”“ガチョウの肉の煮込み”“ガチョウの肉の首詰め(?)”“ソーセージの炭火焼き”です。
7年前に食べたガチョウの肉の煮込みがおいしかったとリナルドが言うので、ガチョウづくしに
してみました。

画像をご覧になるとわかると思いますが、どれも優に1人前半は私達の夕食
ありそうです。
これにワインコップ2杯で、たったの22ユーロ!!!(安い!)

さて、肝心のお味は・・・・

まず“ピーチのガチョウのミートソースがけ”。
“ピーチ”というのは、卵の入ったうどんのように太くて短いパスタです。
出てきたのは、もちろん地元の人の手打ちです。ほどよいアルデンテのパスタに、よーく煮込んだ
ミートソースが美味。(o^^o)
そしてお目当ての“ガチョウの肉の煮込み”は・・・。

おー! 

これもトマトをベースに長時間煮込んでいるのか、お肉がホロホロと口の中で崩れ、これまたうん
まい!ガチョウのお肉というのは、鶏肉と同じようなものかと思っていましたが、違うのですね。

もっと赤身がかっていて、鶏肉よりも味に深みがあります。
次は、リナルドも初めて食べるという“ガチョウの肉の首詰め”。
何だかすごい名前ですが、ガチョウの首の部分の皮に、ガチョウの肉をミンチにしたもの、香辛料
ゆで卵を詰めて茹でたものを輪切りにしています。
さっそく一口。
うわーーっ。これはすごい!
あっさりした味付けにこちらでいう“サルサ・ヴェルデ”(イタリアンパセリとオリーブオイル
をベースにしたソース)が、見事にマッチ!高級レストランで出しても恥ずかしくない、繊細で洗
練された味です。それがこんな田舎の小さな街で食べられるのですから、驚き!
ソーセージも、肉のうまみがギュッと詰まっていて、二重丸。(^o^)

夕焼けに染まった田舎の風景の中で、地元の人達の楽しげで暖かい雰囲気に包まれ、おいしい料理
に舌包みを打ちながら、幸福感に浸った二人でした。


 

◆7月17日◆

夏と言えば、お祭り!
日本ではあちらこちらで夏祭りが行われているのでは?
浴衣を着て、金魚すくいして、花火見て・・・・・

イタリアでも4月から10月にかけて、いろんなお祭りが行われます。
フェスタ”や“サーグラ”と言われ、主に収穫祭ですが、“フェスタ”はちょっとした催し物
もあり、“サーグラ”は単に食べるだけのようです。

前からこの“フェスタ”や“サーグラ”なるものに行ってみたかった私。
でもリナルド曰く“最近は変に流行り始めちゃって、中にはひどいものもあるからなぁ”
何でも去年ポルチーニ茸の収穫祭に行ったそうですが、ものすごーーーーくまずかったということ
です。(^^;
さっそく『イベント情報誌』なるものを買ってきて、二人で真剣に吟味。
“空腹と渇きの祭り”なんて、ちょっと怪しいぞ。
悩みに悩んだ末、シエナの南にある小さな街“カッシャーノ・ディ・ムルロ”の“フェスタ・
デッラ・トレッビャトゥーラ
”(小麦収穫祭)に行くことにしました。リナルドが7年前に一度
行ったそうで、料理がおいしかったらしいのです。このご時世、7年もたてばどうなっているかわ
かりませんが、一か八か賭けてみることにしました。(賭けるほどのことでもない??)

“カッシャーノ・ディ・ムルロ”の一帯は、昔々エトルリア人が文明を築いたところで、あちこち
でたくさんの遺跡が見つかっています。中心地の“ムルロ”にある“エトルリア博物館”(元は
お城)には、それは見事な装飾品や焼き物などが展示されているんですよ。

さて、日曜の午後4時に着いた私達。
祭りのある広場では、地元のおじさんやおばさん達が料理の支度をし始めたばかり。
“お祭りはまだですか?”と聞くと、“あぁ。もうすぐ脱穀ショー(?)が始まるよ”

脱穀ショー 待っていると、“ウォーン”という大きな音がして、 広場の下の方で脱穀ショーが始まりました。
 何でも50〜60年前のふるーーーい脱穀機らしいです。
 昔は、各農家の人達がこの大きな脱穀機のところまで刈り 取った麦を持ってきて、みんなで一緒に脱穀したとか。
 そして脱穀の期間中は仕事の後外でみんなで食事をした
 そうです。
 このお祭りは、その再現という訳なのですね。


そうこうしていると、今度はにぎやかな音楽が聞こえてきました。
変わった衣装を着た地元の人達が、満面の笑顔で踊ったり楽器をならしています。シンバルのおじさん
中でも、破れた帽子をかぶった赤ら顔のシンバルのおじさんは、もう乗り乗っていて、思わず笑ってしまいました(^◇^)。
きっと彼にとっては、年に一度の晴れ舞台?

ところで、とってもくいしん坊の私。
夜たくさん食べようと思って、お昼をちょっとしか食べてなかったんです。6時半ごろには、もうお腹がすいてフラフラ。
地元のおじさんおばさん達は忙しそうに準備してるけど、食べるのは、
7時過ぎごろみたいだし。
あー、お腹すいた!
そこで、挽きたての小麦粉を使って作ったパンを焼いている人のよさそー
なおじさんのところへ、ふらふらと近寄っていったのであります
・・・・・・

 


 

◆7月10日◆

暑いですねぇ・・・・・ということで、今回は世界的にも有名なイタリアのジェラートをご紹介します。(^o^)

ジェラートがどこで発明されたかご存じですか?
なんとフィンレンツェなんです。
16世紀にリボルノの街を設計していた、フィレンツェのボンタレンティという建築家が考案したそうです。フィレンツェのジェラート屋さんに行くと、ほとんどのお店で彼の名前から取った“ボンタレンティ”という名前のジェラートを見つけることができます。

フィレンツェではここ近年ジェラート屋さんが次々とオープンし、街中にジェラート屋さんが溢れている状態です。肝心の味はというと・・・・残念ながら、本当においしいジェラート屋さんはそれほど多くはありません。特に街の中心地は、5年ほど前まではまだ5割のジェラート屋さんでおいしいジェラートが食べられていたのですが、今では質は低下するばかり。昔ながらの手作りのおいしいジェラートを食べされてくれるところは、数えるほどしかありません。ほとんどは、工場で生産された添加物や着色料の入った“できあいのジェラート”です。味は言うまでもなくひどいもので、とても食べられたものではありません。何も知らない観光客が高いお金を払って買うのを見る度に、“あ〜あ・・・”と思う私達なのでした。

それでは、おいしいジェラートはどこで食べられるのか??
私達の住んでいるカンポディマルテ付近〜サッカー球場の近く〜は、“カヴィーニ”“バディアーニ”“チョッリ”“コンティ”といった、50年代にフィレンツェの街を一世風靡したおいしいジェラート屋さんがあります。
その中でも特に私達のアパートからほんの50mほどのところにある“チョッリ”は昔ながらの製法を頑固に守り抜いていて、フィレンツェで一番おいしいジェラート屋さんと言っても過言ではないと思います。

チョッリ“チョッリ”の店内に入ると、まずびっくりされるでしょう。
 他のジェラート屋さんはガラスケースの中に彩りよくジェラー
 トをディスプレイしていて、お客はそれを見て注文するのが普
 通なのですが、“チョッリ”は蓋のついたはがねの容器に各ジ
 ェラートを入れていて、お客は掲示板に書いている品書きを見
 て注文するのです。リナルド曰く、彼が小さい頃(60年代)は
 どこのジェラート屋さんもこうだったそうです。
 ジェラートの種類も、他のジェラート屋さんが何10種類とある
のに対して、たったの18種類。私のお気に入りの味は、“ボンタレンティ”と“ミルティッロ”(ラズベリー)。他のジェラート屋さんの“ボンタレンティ”は結構甘くて重いのですが、ここのはさっぱりとしています。“ミルティッロ”は、上品な甘さで果物の味そのもの!
ここのご主人は、37年前に“チョッリ”を引きついだそうですが、“チョッリ”自体は、もうジェラート100年も前からこの付近でジェラートを提供しているそうです。
ご主人曰く、“本当においしいジェラートは食べ終わった時に口
の中がさっぱりとした感じで、おいしさの余韻だけが残るんだよ

これっていつもリナルドが言ってることなんですよね(*^_^*)。

フィレンツェにいらっしゃる皆さん、もし時間があれば、ぜひこ
の本物のジェラートを食べてみてください。口の中にさらりと溶
けていく手作りの味は、感動ものです。他のジェラート屋さんの
ものと食べ比べると、その違いは一目瞭然ですよ。
行き方は、トルナブォーニ通りにあるキヨスクの前のバス停で6番のバスに乗り、“チネマ・フィオレッラ”(Cinema Fiorella)の近くで降りたいと言えばだいじょうぶ!バスを降りて少し戻った角にあります。

 


 

◆7月3日◆

日本でも本になりましたよね、“地中海ダイエット”。
イタリアでも盛んに話題にのぼりますが、この野菜や豆・穀物などを中心にした料理が再び注目を浴びるようになったのは、実はここ何年かのことです。戦後食生活が大きく変わり、特に60年代になると人々は皆お肉を中心とした料理を好むようになります。何千年にもわたってイタリア料理の主役だったこれらの食材は、“貧しいものの食べ物”として隅に追いやられてしまったのでした。

話を戻して・・・・“地中海ダイエット”の料理の一つとして欠かせないのは、豆を使った料理でしょう。
イタリア人、というかトスカーナ人は本当によく豆を食べます。レンティッキエ(レンズ豆)、チェーチ(ヒヨコ豆)、ファジョーリ・ビアンキ(白インゲン)、ボルロット(赤と白の模様の豆)、ピゼッリ(エンドウ豆)などなど種類が豊富。食べ方もスープにしたりお肉やソーセージと一緒に煮込んだり、豆だけを煮てエキストラバージンオリーブオイルをかけたりとさまざまです。
有名なところですと“リッボリータ”(豆と野菜と固くなったパンを煮込んだスープ)、“ファジョーリ・アッルチェレット”(豆と細かく切ったソーセージを煮込んだもの)などがあります。

イタリアに来ていろいろな豆料理を食べましたが、お勧めしたいのは、これまたトスカーナの典型
パスタ・エ・ファジョーリ 的な料理“パスタ・エ・ファジョーリ”です。
 大ざっぱにいうと豆(普通は白インゲンかボルロットが使われ
 ます)とパスタのスープです。
 リナルドのおばあさんの若い頃は、フレッシュな豆を釜戸の火
 でコトコトと何時間も根気よく煮ていたそうです。今ではそこ
 まで手をかけて作る家庭は少ないようですが、レストランやト
 ラットリアでは、メニューに必ずといっていいほど載っていま
 す(ただし夏場はなし)。

ただ“伝統的な料理の再発見”などどヘルシーフードの流行を利用して金儲けをしようという、
まずーいレストランもあるのでご注意を。
フィレンツェのシニョーリア広場のすぐ近くにある“ヴィーニ・エ・ヴェッキサポーリ”は、おいしーい“パスタ・エ・ファジョーリ”が食べられる小さな小さなトラットリアです。コックの
シモーネはまだとても若いのですが、いやいやー、彼のおばあさんが作っていた本物の”パスタ・
エ・ファジョーリ”の味をしっかりと再現しています。

“パスタ・エ・ファジョーリ”の作り方をちょっとご説明。
まず鍋にエキストラバージンオリーブオイルを熱し、そこにニンニクと前もって柔らかく煮込んで裏ごししておいた白インゲンを入れ、炒めます。ロズマリーノを入れて香りづけをし、さらに茹でて裏ごししたトマトを加えます。ある程度水っぽさがなくなったら、タッリャテッレなどのパスタを適当な大きさに折ってスープに加え、好みの固さになったらできあがりです。
シンプルですが、手間暇をかけて作られた料理は、それは“ブォーノ!”ですよ。

イタリアで最初に白インゲンを栽培し始めたのは、なんと6千年も前に遡るそうです。その後トスカーナに住むようになったエトルリア人が卵入りのパスタを発明したということですので、ひょっとするともうその頃には、この“パスタ・エ・ファジョーリ”は食べられていたのかもしれません。
何千年も前にエトルリア人が食べていたものを私達が食べている・・・・・
なんだかすごいですね。 

 


 

◆6月26日◆

イタリア料理が好きな方なら“ニョッキ”はもちろんご存じですね。
日本にいた時はあまりイタリア料理に興味のなかった私も、“ニョッキ”は食べたことがあります
でもモサモサしてまずかった!(場所は忘れましたが)

ニョッキ”も“スパゲティ”や“ペンネ”などのパスタ類と同じく色々な種類があり、主に北
から中央イタリアで食べられています。
例えば“ニョッキ・アッラ・ロマーナ”(ローマ風ニョッキ)はセモリーノという硬質の小麦
粉を使っていますし、“ニョッキ・アッラ・ピエモンテーゼ”(ピエモンテ風ニョッキ)はジ
ャガイモとチーズ・卵をベースに作られています。でもほとんどのニョッキは、ジャガイモ・小麦
粉・チーズで作られるのが一般的です。
そしてさらに地方によって、上にかけるソースが違ってくるのですね。
例えば、ジェノバではあの有名な“ペースト”をニョッキにかけて食べますし、ウンブリア州
フェリーニョという所では茹でた赤カブをつぶして基本の生地に混ぜマスカルポーネであえ
たものが食べられます(私はまだ食べたことがありませんが、とってもおいしそう!)。

つい最近食べたニョッキは、“ニョッキ・ディ・ゴルゴンゾーラ”。
場所は、“フィレット・ディ・マイアーレ・アッラチェート・バルサミコ”を食べた“カッ
フェ・カメリア
”です。ゴルゴンゾーラのニョッキ
“ゴルゴンゾーラ”は、ご存じの方も多いと思いますが、牛のミ
ルクから作られるクリーミーでフレッシュな青かびチーズです。
生産地は、ロンバルディアピエモンテ州など北の方になりま
す。
トスカーナで本当においしいゴルゴンゾーラを手に入れるのは、
なかなか難しいのですが、ロンバルディア州出身のロドルフォさ
んの“ニョッキ・ディ・ゴルゴンゾーラ”は、さすが本家。風味
豊かで“うまい!”の一言。

ニョッキの作り方はとってもシンプル。
茹でたジャガイモに小麦粉とすり下ろしたチーズ(大抵はパルミジャーノが使われます)を加え
て混ぜるだけ。これを細くのばして約2〜3センチの幅に切り、好みの形に整えて沸騰したお湯で
茹でるだけです。
ゴルゴンゾーラは、湯煎で溶かし上からかけるのみ。
まさに素材のおいしさを生かした料理ですね。

それにしてもこんなにシンプルなのにまずい“ニョッキ”を出すレストランが多いのは、一体なぜ
??
想像するに、工場で大量生産してパック詰めされた“できあいニョッキ”を使ってるからだと思う
のですが。それとも単にコックの腕が悪い??
残念なことです。

 


 

◆6月19日◆

皆さんもよくご存じの“パンナコッタ”。
日本でも“ティラミス”と一緒に一時期とても流行りましたよね。
今ではイタリアを代表するお菓子となった“パンナコッタ”、誕生は以外と最近で約1800年代に
ある主婦が考案し、その後イタリア全体に広まったといいます。
この主婦が住んでいたのは、ピエモンテ(北イタリア)-正確にいうと“アルバ”という壮大な
塔がたくさん建ち並ぶ、赤ワインと白トリュフで世界的に有名な街です。

今やイタリアのあらゆる場所で作られる“パンナコッタ”ですが、本当においしい“パンナコッタ
”を食べさせてくれるところは以外と少なかったりします。何といえばいいか・・・単なる“生ク
リームの固まりの甘いお菓子”で、一口食べれば“もういいです”という代物が多いのですね。
で・も、本当においしいパンナコッタを食べると“この世にこんなにおいしいものがあったのか!
”と感動すること間違いなしです。

この感動的な“パンナコッタ”が食べれる場所をいくつかご紹介すると・・
まず、トレント
私はまだ残念ながら行っていないのですが、リナルド曰く、トレントの近くにはたくさんの牧場が
あり、そこで放牧されている牛のミルクから作ったバターや生クリームを農家の人が直接売ってく
れるのだそうです。そして新鮮で添加物の入っていないこれらの材料から作られた“パンナコッタ
”は、それはもう絶品!!だったそうです(いつか私も行くぞ!)
そしてアブルッツォ州のカンポトスト湖の周辺
この湖の畔にある別に豪華でも美しくもない普通のレストラン(というか食堂)“アッロステリ
ア・デル・ペスカトーレ
”で、新鮮な川魚料理を食べた後に出てきた“パンナコッタ”のおいし
かったこと!!!
もうなんというか、“おいしい牧草を食べた牛のミルクの味そのもの!”なのです。上にブルーベ
リーのソースがかかっていて、生クリームを使っているのにあっさり。

 あの日以来“あぁー、あのパンナコッタ、もう一度食べたい
 ・・・”と夢にまで見た私ですが、見つけました!(^-^)。
 そう、“オピフィチョ・デル・ボスコ”のマリアさんのとこ
 ろです。
 お腹いっぱい食べた後、”パンナコッタ””ソルベのトルタ”
 を一つずつ頼み3人で分けようということになったのですが、
 出てきた“パンナコッタ”を見て、“ひ、ひょっとしてこれは
 ・・・・・”と思いました。

恐る恐る一口・・・・・“やっぱり!!!”

アブルッツォ州のものに比べてミルクの味は足りませんが、何も混ざり気のないあっさりとしたお
いしさは、まさに私が求めていたもの。
佐野さんももうお腹一杯のご様子でしたが、とても気に入られ、追加でもう一つ頼んだくらいなん
です。

皆さん、この“本物のパンナコッタ”。食べてみる価値ありですよ!


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