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Diario dei Golosacci

〜 くいしんぼ日記 Vol.5 〜


月25日

ロンドンにお住まいの久保夫妻が、アッシャーノに移ってから第1号のお客様として滞在されました。
お二人とも私達に負けず劣らずおいしいものが大好き♪
特に奥様の真子さんは料理も大好きで、初めての“リナルド料理教室”なるものもやりました。
 
何をしようか・・・といろいろ迷いましたが、トマトを使った料理をぜひお願いします!という
慶一さんのリクエストにお応えして、“トルテッリ・アッラ・ムジェッラーナ”をすることに
決定!
トルテッリは、ジャガイモをメインにした詰め物パスタです。
ムジェッロというのはリナルドのお母さんが生まれ育った場所で、ここではジャガイモにトマトソースを加えるんです。
 
さて、滞在第2日目。
ピシッとエプロンをつけたお二人に、ちょっと緊張気味のリナルド。
 
久保夫妻 まずジャガイモをゆでます。
 このジャガイモ。89歳になるアンジェロさんがくれたこのあたりでは
 手に入らないという白いジャガイモ。
 リナルドいわく“ものすごくおいしい”らしい。
 ゆでたジャガイモを裏ごしして、そこにトマトソースとすりおろした
 ペコリーノチーズ、塩、ナツメグなどを加えます。
 お二人ともリナルドの説明をメモに取りながら、それはもう真剣です。
 (その横でのほほんとラスナルを相手にしながら写真を撮ってた私)
 
 次にパスタ。
 このレシピはもうプリモのページで書いてますね。
エトルリア人が発明したという“卵入りのパスタ”です。
ここでアンナさんの放し飼いの鶏が産んだ卵が登場♪
いつものように生地を作るリナルドですが・・・
 
“むむむっ。これはすごい!”
 
こねあがった生地はつやつやとした黄金色!
卵が違うだけでこんなに生地が変わるんですねぇ。

リナルドが棒でのばした生地を、慶一さんと真子さんが教わったとおりに包んでいきます。
(その横でまたまたのほほんと写真を撮ってた私・・)
 
ずら〜りと並んだ黄金のトルテッリ達♪
おいしそうでしょー。
 
たっぷりのお湯でゆでて、できあがりです。トルテッリ
ソースは、素材の味を生かすために2004年に搾ったエキストラ
バージンオリーブオイルをかけるだけ。
トルテッリと一緒に作った“クロスティーニ・トスカーニ”と
一緒に・・・
 
“いただきまーすっ”
“おー!”“おいしーっ!”“ブォーノ!”“むぐむぐ・・”
 
“ロイ”で買ったレバーを使った“クロスティーニ・トスカーニ”もそれはもう美味でしたが、最高の素材を使ったトルテッリのうまいこと、うまいこと!!
リナルドも“今まで作った中で最高のできだった”と大満足でした。
  
この他にもマリアさんのところで買ってきた有機栽培のレタスのサラダや私が用意したおいた
“モーレのふんわりデザート”も食べて、もうお腹いっぱーい。
 
“とっても楽しかったです♪”と久保夫妻。
初めての“リナルド料理教室”は大成功に終わったのでした。(^^)v

 


 

月18日

フィレンツェに住んでいたころ、幸いにもお肉だけは“ビッキ”というこのメルマガでも何度か登場したお肉屋さんでおいしいお肉が手に入っていた私達ですが、ここアッシャーノはどうかと
いうと・・・
 
心配ご無用!(って別に心配されてないか)
 
元レストラン経営者&コックのマルチェッロ御用達のお肉屋さんがあるのですね。
お店の名前は“ロイ”(主人の名前も)。
アッシャーノの小さな街のほぼ中心地にお店をかまえていて、ここに引っ越して以来、ちょこ
ちょこお邪魔しています。
 
ラルド・ディ・チンタ この間“何か珍しいものないかなぁ”とひやかしに行ったと
 ころ、ありました、ありました!
 その名は“ラルド・ディ・チンタ”。
 
 “ラルド”と言えば、イタリア料理に通の方はすぐに“ラルド
 ・ディ・コロンナータ
”を思い浮かべられるのではないでしょ
 うか?
 
しかーし!
 
一昔前はそれはそれはおいしかったこのラルドもあまりにも有名になってしまったために、他の
有名な食材と同じように、本当においしいものを手に入れることはほとんど不可能になってしまっ
たのですね。
 
さて、この“ラルド・ディ・チンタ”の“チンタ”は、私達の住む“クレテ・セネージ”のみで
飼育される“チンタ・セネージ”という豚の名前からきています。
この豚は約700
年も前にすでに存在していたそうですが、豚と猪をかけ合わせたもので、全身を
焦げ茶色の毛でおおわれ、ちょうど首(ってあるのか?)の周りに白い輪のような模様があります。
 
大量生産されるようになったやすーい豚肉の陰に隠れて、しばらく存在を忘れ去られていたのですが、ここ十何年ほど前から一部の美食家達にこの豚の肉のすばらしさが再発見され、また人気が
上がってきたそうです。
手に入れるのが難しいので、私はまだ食べたことがないんですよね。(涙)
 
そんな“チンタ・セネージ”のラルド。
作り方は、豚の背中にある脂肪分を胡椒で多い、日の当たらない涼しい場所で熟成させただけと
いうシンプルさ。
 
ううっ、食べてみたいっ。(>_<)
 
リナルドは自分が食べたいものだから、肉屋のロイ
“だいじょうぶ、だいじょうぶ。脂肪なんてぜーんぜんないから太んないよ〜”←嘘ばっかし
 
でも誘惑には勝てず、買ってしまいました。(^^;
 
さっそくその日の夜に味見です。
スライスされた真っ白なチンタ・セネージのラルド。
ちょっと切って、口の中へ・・・・
 
おひょひょっ。
脂肪がサラサラ〜♪と溶けていきます。
ほのかに脂肪自体の甘みを感じて、いやいや〜。
こりゃーうまい!
 
私はいつもおいしいお肉かどうかというのは、脂肪で見分けるんです。
おいしいお肉は脂肪の部分が口の中に変に残らず、サラっと溶けていくんですよね。
リナルドも“今まで食べたラルドの中で一等賞だ!”と大絶賛。(^^)
ひんぱんには無理だけど、また食べたいなー。
 
わたしゃ太ってもかまわんよ、という方、おすすめです♪


 

月11日

私達がアッシャーノに住み始めて一番最初に知りたかったのが、どこでおいしい野菜が買えるか、でした。(日本のうさぎと言われている私には、特に切実な問題)
 
元レストラン経営者&コックのマルチェッロに聞いたところ、この近くの農家で売ってくれるよ、
とのこと。
さっそく行ってみました。(^^)v
 
マリアさん アッシャーノの街を出てすぐのところに広がる野菜畑。
 少しの量でも売ってくれるかなぁ、とちょっと心配でしたが、 マリアさ
 んという南イタリア出身のシニョーラが満面の笑顔で迎えてくれ、とり
 あえずホッ。
 訪問の訳を話すと、火曜と木曜と日曜の夕方にくれば市場に持って行く
 のに野菜を収穫するからいろいろ選べるよ、と言われ、もう一度出直し
 ました。
 
 言われたように木曜日の夕方行ってみると、ありました、ありました!
 ラックにつめられたいろんな野菜達♪
 
どれを買おうかなぁ。
 
おっ、グリンピース。まずこれを約2キロ(実際は2キロ半だった)
ルッコラもいいねぇ。
ラディッキョ?これは食べたことがないぞ。
ニンジンも欲しい。
バジリコもとーーってもいい香り!
 
なんだかんだ、でラック2箱ぶんくらい買ってしまった。(^^;
値段はたったの8.75ユーロ!
 
その前にちょっと食べさせてもらったレタスが、なんというか甘みがあって繊維もやわらかいので“肥料とか農薬はどうしてるのですか?”とマリアさんに聞いてみると
“あ〜、うちゃーそんなもんは使わんがね。ぜんぶ有機栽培たい。”
 
でもですね。そんなことを聞かなくてもわかっちゃうんですよね。実は。(^-^)
まず見た目が生き生きしてるし、匂いをかいだときにい〜い香りがするんですよ。
まずい野菜は自己主張がない。(+_+)
 
さて、次の日さっそくグリーンピースの料理をリナルドが作ってくれました。
 
テーブルに山々と積まれたグリンピース。値段は確か1.50ユーロだったような。
一つ一つ殻を取って、いざ料理開始!グリンピースの山
 
作り方はとってもシンプルです。
 
まず鍋にたっぷりのエキストラバージンオリーブオイルオリーブ
オイルを注ぎ火にかけます。
みじん切りにしたニンニクとイタリアンパセリを入れ、焦がさないように炒めます。
そこに洗ったグリンピースを入れ、よーく炒めます。
熱湯を注ぎ,塩を適量と砂糖をちょっと加え、グリンピースが柔らかくなるまで煮るだけです。
(お湯は足りない場合は途中で加えます)
人によっては唐辛子やタイムを入れる場合もあります。
 
イタリアの典型的なコントルノ(副菜)でお肉料理が続いたなと思う時は、スーパーで売ってる冷凍グリンピースでよく作る一品なんですよね。
 
おっ、できた!
香りからして、冷凍物とは違うぞ。色も違うなぁ。
 
パクリッ!
 
おーーーー、あま〜い!!!
 
実は慌ててたリナルドが砂糖を加えるのを忘れちゃったんですが(汗)、そんなものが必要ないくらい、あまーーーい、んです。\(^o^)/
しかも皮が薄くて、ほとんどかまなくていいくらいです。
(スーパーの冷凍グリンピースはオーガニックと書いてあるのでさえ、皮が厚いし、ここまで甘くない)
 
皆さんも新鮮なグリンピースが手に入るようなチャンスがありましたら、作ってみてくださいね♪
 
こぼれ話:
 
グリンピースのことをイタリア語では“ピゼッリ”というのですが、実はこれには別の意味が
あります。
それは・・・(小声で)“おちんちん”(^^;
小さい男の子のだと“ピゼッリーニ”とか言うので、そんなに卑猥な言葉ではないです。はい。
 


 

月4日

私がアッシャーノに来て変わったことと言えば、よく散歩するようになったことでしょうか。
フィレンツェに住んでいた頃は、家を出ればすぐに車がたくさん通るし、近くに公園といった公園はないし、ごみごみしてるし、犬の糞はよく落ちてるし・・・であまり外に出てなかったんです。
 
リナルドはよく“さとみ、もうちょっと外に出たら?”と言ってました。
 
でもアッシャーノに住み始めて、私の方から“ちょっと散歩しにいこうか?”と誘うようになったので、リナルドは驚いているようです。
 
だってねぇ、空気の悪いところを散歩しても楽しくない。(+_+)
 
ところで、家の北の方はちょっとした小高い丘になっています。
来て何日かたった時のこと。
こっちにも行ってみよう、と夕方上がって行ってみました。
 
いや〜、もうすばらしい景色!\(^o^)/
 
ふと見ると鶏が放し飼いになってます。
“リナルド、ひょっとして卵売ってくれないかな”
“誰もいないみたいだよ”
“だめかなぁ・・・・・・”
 
と、その日はあきらめて帰ったのですが、次の日もそっちの方に散歩に行ってみると、60歳くらいのシニョーラが熊手で刈った草を集めていました。
 
これは、チーーーャンス!
 
“ブォナセーラ、シニョーラ。(^▽^)すみませんが、この近くで新鮮な卵を売ってるところを知りませんか?”
(白々しく聞くわたし ^^;)
“あ〜、わたしんとこで売ってるよ。”
(やったーーーっ!大当たり!!)
“夕方5時頃くればわたしのだんながいるし、そうでなきゃ7時半頃動物達を入れに、わたしがいるさね。”
“ほ、ほんとですか?! それじゃ、明日来ますっ!
 
いそいそと次の日に戻った私。
しばらく待ってると、シニョーラ(アンナさん)が言ったとおりやってきました。
 
生みたての卵“いくつ欲しいかい?”と言いつつ巣の中にある生みたての卵
 を取り出すアンナさん。
 
 せまーいかごの中に閉じ込められた鶏じゃなく、広々としたと
 ころを走り回った鶏が生んだ卵。
 なんだか後光が射してるような・・・・(って大げさか)
 
 あまりたくさんもらってもと思い、6個いただいてきました。
値段は1.20ユーロ。
フィレンツェではよく“オーガニック”と書かれた卵を買ってましたが、もっと高かったです。
 
さっそくリナルドがこれでリナルド風目玉焼きを作りました♪アンナさん
 
リナルドの目玉焼きは、フライパンにたーーっぷりエキストラバージン
オリーブオイルオリーブオイルを入れ、弱火にかけます。
そこに卵を割り入れ、白身が透明でなくなったらできあがり。
焦げ目はつけませんし、黄身はほとんど生です。
これに塩をちょっとかけ、黄身を崩しながらパンをつけて食べます。
 
もう卵を割ってフライパンに入れた時から、いつもの卵とは違いが歴然!
まず殻が固い!
黄身がこーーんもり!
 
ムフフ、ムフフ・・・・(思わず笑みがこぼれる私)
 
“いただきまーす!”
“おー!”
“いやいや〜・・・・・”
 
これですよ、これ! ほんとの卵は♪読者の皆さんに食べていただけないのが残念!
 
私の田舎でも小さい頃は近所のあちこちで鶏を放し飼いにしてたのですが、ちょっとその頃のことを思い出してしまいました。
これからはいつもおいしー卵が食べられるんだぁ。
なんたる幸せ・・・
 
早くラスナルにも食べさせてあげたいです。(^▽^)


 

5月14日

フラントイオ(オリーブを搾る場所)が最新のシステムを導入したと書きましたが、オリーブの世話は未だに何世紀も前と変わらずずーっと同じ手作業です。
 
例えば肥料。
これは動物の糞(おもに牛の糞です)を使うのですが、なんと2月の手のかじかむさむーーい時期に、オリーブの木一本一本の根元を掘って、埋め込んでいくんです。
オリーブ畑にある何百という木一本一本ですよっ。
 
ひぇー!(>o<)
 
私達がエキストラバージンオリーブオイルオリーブオイルを仕入れている“サンタ・バルバラ”は、この作業をベルナルディさんとお孫さんの二人でやってます。
 
そして、もう一つ大変な作業が、オリーブの木の枝の伐採
これはだいたい4月にやるのですが、これも木一本一本はしごを使って上っては、余分な枝を切っていきます。
枝を切るのは、一つのオリーブにできるだけたくさんの養分がいくようにするためなんですね。

オリーブの花のつぼみ ところで、オリーブの枝に男性の枝と女性の枝があるって知
 っていますか?
 私はつい最近まで知りませんでした。(^^;
 男性の枝は、幹からまっすぐとのびている枝で、これにはオリ
 ーブの実はならないそうです。
 この男性の枝からあちこち分かれて伸びている枝が女性の枝。
 つまり一夫多妻制という訳ですね。(そうなのか??)
 私達が見学に行った時には、女性の枝にすでに小さな花のつぼ
みがついてました。(^^)
今年も去年のように大豊作の年でありますように・・・m(_ _)m
 
そうそう。
 
エキストラバージンオリーブオイルオリーブオイルを買ってくださったお客様から
 
アイスにかけてみたらオリーブの青臭さがアイスクリームの甘さと相まってGood! (^ー^)b 相手を引き立てて、自分は控えめに、さっぱりと、でも薫り高く・・・って感じでした。
 
というお便りをいただいので、私も“チョッリ”のジェラートで試してみました。(何しろ何でも試してみたい性格なので)
・・・確かにうまいです!
へぇ〜、こんな味になるんですねぇ・・・・いや、これは新しい発見でした。(^o^)
 
ただ、チョコとかではなくて、こちらだと“ボンタレンティ”などのシンプルな味のジェラートと合うと思います。でないと、両方の味が楽しめない。
 
リナルドは、残念ながら
“えっ?ジェラートにエキストラバージンオリーブオイルオリーブオイル???
 いや、ボクはいいよ・・・”
と言って、食べませんでした。(だめだなぁ。おいしいのに)
 
皆さんも一度試してみてくださいね。(^-^)


 

5月7日

先日フラントイオ(オリーブオイルを搾るところ)に見学に行った際に久しぶりにオリーブ畑も見てきました♪
いつ行ってもいいもんですねぇ。
何百年もの年月をへてきたオリーブ畑は独特の雰囲気があって、気持ちが高揚するようなうきうきした気分になるんです。
  
・・だからという訳ではないですが(訳なのかな?)オリーブ畑やオリーブの木について書ききれなかったことがあるので、今週は“エキストラバージンオリーブオイル豆豆講座♪”第3弾をお送
りします。(^^)
 
<Part1>でもお話しましたが、エキストラバージンオリーブオイルと言っても、オリーブの木
が育つ場所の気候、土地の性質、オリーブの収穫時期によって、味が変わってきます。
 
そしてエキストラバージンオリーブオイルの味を決めるのが、もう一つ。
何だと思いますか?
それは、オリーブの木の種類なんです。
 
オリーブの木の種類なんて2〜3種類程度しかないと思っていたのですが、そうではないんですね
なんとイタリア全体で約470種類ほどもあるそうです!
トスカーナで一番多いのは“フラントイオ”“モライオーロ”“レッチーノ”“ペンドリーノ”という種類ですが、一つのオリーブ畑にこれらの木が何種類か一緒になって植えられています。
「サンタ・バルバラ」の「ベルナルディさん」の話によると、一種類のオリーブから作るよりも何種類かのものを混ぜて作った方が、おいしいエキストラバージンオリーブオイルができるそう
なんです。(ちなみに「サンタ・バルバラ」では“フラントイオ”“モライオーロ”“レッチーノ”の3種類を混ぜてエキストラバージンオリーブオイルを作っています。)
 
さてオリーブの木にとって一番大敵なのが湿気。
 
オリーブ畑を歩いていると、ときどき岩のようなものがむき出しになっているのに気がつくのですが、実は岩ではなくてオリーブ畑の下にある山そのものの一部だと聞いてビックリ!
つまり土の部分は薄い層になっていて、雨が降っても水はけがいいようになってるっていう訳なんです。湿気に弱いオリーブの木を自然の力を借りて守ってるんですね。オリーブ畑
恐れ入りました。m(_ _)m
 
それじゃ、害虫対策は?
 
これもおもしろいものを見つけました。(^▽^)
前にも書いたようにオリーブの木自体にかなりの抵抗力があるので、ほとんどなーんにもする必要はないのですが、春先にだけ“オリーブのハエ”といわれる虫から守るために、袋にあるものを入れて枝から吊るすそうなんです。
 
何だと思いますか?
 
それは・・・・オリーブのハエの雌のホルモンです。(^^)
雌のホルモンにつられてやってきた雄のハエが、袋についているテープにひっかかるという訳なんですね。(ちなみに害を及ぼすのは雄だけだということです)
この袋は6月になると外してしまうので、今まで見たことがなかったんです。
これまた自然の摂理を利用した賢い方法だと思いませんか?
 
まだまだおもしろい話を聞いたのですが、長くなってしまいますので、今週はここまで。
 
続きはまた来週お届けします♪


 

4月30日

先日注文のペコリーノチーズとイタリアの伝統的なお菓子を仕入れにシエナの南にあるクレテ・セネージに行ってきました。
ここに私達が引っ越す予定の“アッシャーノ”という街があることは以前お話しましたね。
 
天気はあまりよくなかったのですが、この時期のクレテ・セネージはエメラルド色の若草におおわれた丘がなだらか〜にどこまでも続いていて、思わず“ほ〜っ”とため息が出るほどの美しさなのです。 (-o-)=3
青々とした若草をの〜んびりと食べている羊達があちこちに見えて、いやいや〜
まさに春まっさかり。(o^^o)
 
アッシャーノから車でほんの10分ほどのところに“キウズーレ”というそれはそれは小さな街があります。
小高い山の上にある街で、ここからのトスカーナの景色はそれはもうすばらしい!の一言。
日本人にはまだなじみがないようですが、他のヨーロッパの国ではけっこう知られた街なんです。
 
ちょうどこの街で“カルチョーフィ祭り”というのをやっているというので、ちょっとのぞきに行こう!ということになりました。
 
イタリア料理通の方はご存知だと思いますが、“カルチョーフィ”とはでっかい花のような形をしていて、別名“アンティチョーク”とか“朝鮮あざみ”とか呼ばれています。
トマトやジャガイモと違って、カルチョーフィはもう何千年も前からイタリア人に食べられている野菜なんですよ。
 
日本にいた頃はイタリア料理なんて全く興味のなかった私は、もちろんカルチョーフィなんてぜ〜んぜん知りませんでした。
が、初めてイタリアに来た時に、ローマの友人のお母さんが作ってくれた“カルチョーフィのリゾット”がもうおいしくて、おいしくて!
それ以来、この野菜に惚れ込んでます。(^^)
 
ヴィオレット・トスカーノ“カルチョーフィ”の種類はなんと!何百種類もあるそう
 で、収穫時期ははだいたい10月から4月になります。
 トスカーナではこの中の“ロマーノ”と“モレッロ”という
 のが値段も安くよく出回っていますが、やはりなんと言って
 もうんまいのが、トスカーナ産の“ヴィオレット・トスカ
 ーノ
”というカルチョーフィです。
 形は“ロマーノ”のようにまん丸くなく、どちらかというと
 “モレッロ”に似ていますが、茎にどげがなく、味ももっと
深みのある味をしています。
収穫時期は4月で、キウズーレの“カルチョーフィ祭り”で使っていたのは、もちろんこの“ヴィオレット・トスカーノ”。
  
街の小さな広場でいろいろなカルチョーフィを料理が売ってたのですが、すでにお昼を食べてしまってた私達は、ちょっと肌寒かったのもあって、“カルチョーフィのスープ”を頼みました。
 
値段はたったの1ユーロ!!(嘘みたいでしょ?でもほんとです)カルチョーフィのスープ
 
カルチョーフィのスープなんて初めてだな〜と思いつつ、一口
・・・・・
 
ん〜、こりゃー、いけますよ!
 
きっと何時間も煮込んでるんでしょうね。
とろ〜りとしたカルチョーフィがたまりませんっ。だぶんベーコンも入れて、味にこくを出してるかな。
まさに“春、ここに見つけた♪”でした。
 
そうそう、今みたいに動物(特に牛)のものを使う前は、ペコリーノチーズを凝固させる酵素をこのカルチョーフィから取っていたそうです。
 


 

4月23日

メルマガでもご紹介した自然酵母のパン職人“廣瀬満雄さん”が先週フィレンツェに遊びにいらっしゃいました。\(^o^)/
 
何でもフィレンツェにいらしたのは初めてということで、
 
まず空港の小ささにビックリ!
運転の荒さにビックリ!
街の汚さにビックリ!
  
されたようです。(^^;
 
なにしろ、世界中から観光客が訪れるというのに、空港は私の実家のある宮崎空港より小さく、
街を車で移動すれば、ニューヨークから来たアメリカ人さえも目をまん丸くするほどの渋滞に、寿命が縮まるような荒っぽい運転。
ヴェッキョ橋を遠くに眺めながら優雅に歩くなんていうのは夢のまた夢。
あちこちに落ちている犬のうんこを踏まないように下を見て歩かなきゃいけないんですね。(- -;)
 
廣瀬さん“こりゃあ、とんでもないとこに来てしまったなぁ”
 
と思われたようでしたが、リナルドの友人のシモーネがコックをいている“ヴィーニ・エ・ヴィッキ・サポーリ”にご案内して、少し印象を変えられたようです。
 
“ヴィーニ・エ・ヴィッキ・サポーリ”は、以前にもご紹介しましたが、シニョーリア広場からすぐの場所にある小さな小さなオステリアです。
シモーネエミリオ、そしてニコレッタの3人でやっている、20人も入ればいっぱいになっていまうこの小さなオステリアですが、私達にとってはフィレンツェの中のオアシスのような存在なんです。
 
席につかれた廣瀬さん。
まずカウンターに並んだいろいろな前菜をお皿に取られ、パクリっ。
 
いろいろな前菜“・・・・うまい!”
 
“いや〜、フィレンツェに今回初めて来てよかったと思いました
 よ。今までいろんな国のイタリアンレストランで食べたけど、
 ここのが一番うんまい!”
 
“ほんとですか?”
 
“東京でおいしいと言われるところにも言ったけど、2万円も取られて全然おいしくなかったもん
なぁ”
 
“へぇ〜、そうなんですかぁ”
 
廣瀬さんに褒められて、シモーネはただただ恥ずかしがるばかり。シモーネとニコレッタ
イタリア人にしては珍しいほどのシャイな男の子なんです。(^^;
 
その次の日も食べに行かれたほ、気に入っていただけて、私達も
それはそれはうれしかったです。
皆さんもフィレンツェに来られたらぜひ行ってみてください!
 
と言いたいところなのですが、この“ヴィーニ・エ・ヴィッキ・
サポーリ”残念なことに今月末で閉めるそうなんです。(T-T)
何でもここのオーナーが店舗を売ってしまったそうで。
これでまた良心的なレストランが一つ消えてしまいました。
フィレンツェは一体どこまで落ちてしまうのか・・・(ため息)
 
追記:

ところで、廣瀬さんがいらっしゃる前に“何か日本から欲しいものがあったら、持ってきますよ”
とメールをくださったので、
“それではリナルドが大好物なので、讃岐うどんの乾麺を一袋お願いします”
と軽い気持ちでお願いしたところ、なんとわざわざ手打ちの生麺を取り寄せて持って来てくださいました。(それもたーーーくさん!)
 
さっそくリナルドといただきましたが、うまいですね〜。
二人で“むふむふっ”とにやけつつ、いただきました。(*^-^*)
 
廣瀬さんの作られた自然酵母を使った無添加パンもたーーーくさん持ってきてくださって、大大大感謝!!!!!!
 
エキストラバージンオリーブオイルをたっぷり含ませていただいたのですが、リナルドと“これなら夜中まで食べていられるよね、というほど美味でした♪
 
廣瀬さん、本当にありがとうございました!


 

4月2日

エキストラバージンオリーブオイル豆豆講座♪第2弾。
今週は“エキストラバージンオリーブオイルはここがすごい!”です。(^▽^)
 
ところで、皆さんは普段どんなオイル、もしくは油脂といいましょうか、使っていますか?
私はというと、日本にいた頃は料理にはサラダ油、パンにはマーガリンかたまにバターでした。
イギリスに住んでいた頃もだいたい似たような感じです。
違う点といえば、マーガリンよりもバターを多く使っていたということくらいでしょうか。
ところが、イタリアでは料理にはサラダ油かオリーブオイル、パンにはエキストラバージン
オリーブオイル
を使うようになりました。
リナルドとつきあい始めてからは、お菓子やホワイトソースを作る時にバターを使うくらいで、後
はぜーんぶエキストラバージンオリーブオイルです。

リナルドがソムリエのコースを取っていた時に使っていた本の中にちょっと興味深いデータ
(1998年)がのっています。
それによると、イタリア人の年間バター消費量は約2キロ。
フランス人の8.7キロに比べると4分の1以下です。
マーガリンはさらに少なく約1.5キロ。それに比べてデンマークでは16キロだそうです。
 
またこの約1.5キロのうち60%以上は、工場生産のお菓子だとかに使われるということですから、
一般のイタリア人が直接マーガリンを使うということはほとんどない、と言ってよいでしょう。
   
エキストラバージンオリーブオイルに話を戻してと。

パン&E.V.オリーブオイル エキストラバージンオリーブオイルが他のオイルよりも優れ
 ている点は、まずとても消化されやすいということです。
 エキストラバージンオリーブオイルには油脂の中で最も大切だ
 と言われる3分子からなる“トリグリチェリディ”という脂
 肪酸と単不飽和酸である“オレイン酸”が約80%も含まれて
 います。
 この二つの脂肪酸は、肝臓やすい臓、そして腸の働きを助ける
 力があるのですね。
またエキストラバージンオリーブオイルは、野菜などに含まれるそのままでは吸収されにくい
ビタミンとくっついて体内に取り込みやすくします。
さらにさらに、有害なコレステロール値を下げる働きがあるんです!
そのせいかイタリア人は、他のヨーロッパの国の人たちに比べて、大腸がんにかかる人が少ないそ
うです。
 
他にもすぐれている点はありますよ。(^◇^)

これは前にもお話しましたが、エキストラバージンオリーブオイルは発火温度が他のどのオイル
よりも高く、高温で料理をしても酸化しにくい性質を持っています。
これは上に書いた“オレイン酸”に加えて、トコフェロール(ビタミンE)フェノール(石
炭酸)
そしてポリフェノールなどの働きによるものです。
 
他のオイルは、高温にかけるとすぐに酸化してしまい、自然酵母のパン職人、廣瀬満雄さんがTB
Sの番組“夢の扉”でお話しされた、人体に悪い影響を及ぼす“トランス型脂肪酸”を産んでし
まうんです。
たとえば、安いサラダ油などで揚げられているファーストフードの“フライドポテト”。
これに含まれる脂肪酸のなんと45%が“トランス型脂肪酸”だというんです!!
もしファーストフード会社がエキストラバージンオリーブオイルを使ってくれれば、こんなことは
起こらないのですが、費用の関係上、まぁ無理でしょう。
唯一エキストラバージンオリーブオイルと同じように発火温度が高いのは、“ピーナツ油”。
でもこれには、最初に書いた消化しやすく腸などの働きを助ける、という力はありません。

エキストラバージンオリーブオイルってすごい!\(^o^)/
 
ところで、ある読者の方から“エキストラバージンオリーブオイルでもたくさんとると太ります
よね”というご質問をいただいたのですが、えーーと、私もリナルドも毎日かなりの量のエキス
トラバージンオリーブオイルを食べています。
たぶん一日一人頭50ml以上はとっていると思います。
でも不思議とエキストラバージンオリーブオイルで太るということはないようです。
妊娠中も今までと同じように、というか便秘気味だったので(^^;、実際はいつもよりも多くエキス
トラバージンオリーブオイルをとっていましたが、体重は7〜8キロとそれほど増えませんでし
た。
これは、私だけのことなのかちょっとわかりませんが。


 

3月26日

E.V.オリーブオイル豆豆講座♪です。(^^)
第1回目は、トスカーナのエキストラバージンオリーブオイルがどうやって作られているか、
お話しますね。
 
皆さんは、トスカーナのオリーブ畑をご覧になったことがありますか?
トスカーナのオリーブの木はそれほど高くなく、幹も直径だいたい40センチ程なのですが、樹齢何年くらいだと思いますか?
な・ん・と、ほとんどのものが樹齢300〜600年なんだそうです!
 
いや〜、ビックリです。
そして、この何百年と言う年月の間、オリーブの栽培方法はほとんど変わっていないんです。
肥料は動物の糞(ほとんどは牛の糞)、つまり有機肥料を使い、化学肥料は全く使われません。
農薬も、オリーブの木自体にかなりの抵抗力があるため、普通は使いません。
たまーーに夏に雨がたくさん降った時に、“オリーブのハエ”と言われる“ダクス・オレアエ”という虫から守るために“ラマート”という硫酸銅を含む溶液をかけるくらいなのだそうです。
この溶液もそれこそ何百年と使われているものだそうで、今使われている農薬と違い、洗うと簡単に落ちてしまうものだとか。
ただ、上にも書いたように、普通は使いません。
 
エキストラバージンオリーブオイルの味を決めるのは、オリーブの木がある土地の性質にも
もちろん関係しますが、収穫する時期もとても大切なカギになります。オリーブオイルを入れるオルチョ
オリーブの実がちょうとほどよく熟した頃をみはからってすばやく行わなければいけません。
イタリア全体だと10月から3月と収穫時期に幅がありますが、トスカーナではだいたい11月の末から12月にかけて行われます。
この間のいつ収穫するかは、それぞれの農家がどんなエキストラバージン
オリーブオイルを作りたいかによって変わってきます。
オリーブがまだ完全に熟しきらないうちに収穫して搾ったオリーブオイルは、ちょっと舌にさすような鋭い味になりますし、完全に熟してから搾ったエキストラバージン.オリーブオイルはマイルドな味になるんです。
 
収穫する時は、まず地面に網をしき、くま手でオリーブの実を落とします。それをできるだけ小さい箱に入れて運びます。大きな箱だと下のほうのオリーブの実がつぶれたり割れたりして、おいしいエキストラバージンオリーブオイルができなくなってしまうからなん
です。
そして、収穫したオリーブの実は24時間以内に搾られなければいけません。
でないとせっかくのオリーブの風味が失われ、薫製したような後味の悪いエキストラバージン
オリーブオイルになってしまうんです。
 
収穫したオリーブを搾る場所をイタリア語で“フラントイオ”と言います。
むかーーしは、それこそ石臼で引いてしぼっていたそうですが、今はだいたい2種類の方法が使われています。
一つは、まず二つの鉄の大きな円盤でオリーブの実を大きめにくだきます。ここであまり小さくくだくと、後の作業が大変になるんです。くだいたオリーブは、オイルの部分と水分の部分と実の部分とにわかれるように、かくはん機にゆっくりとかけられます。
こうしたものを小さな穴のあいたパネルにおき、これを何層にも重ねて、上から注射器の要領で圧力をかけてエキストラバージンオリーブオイルを搾り取ります。

もう一つは、ここ最近よく使われるようになった方法で、二つの滑車でオリーブの実をくだき、それをそのまま遠心分離機にかけて、オイルと水分そして実の部分とにわけます。
この方法の良い点は、少しの量のオリーブでもすぐにオイルを搾り取ることができるという点
なんです。
上に書いたように、おいしいオリーブオイルを作るには、収穫してからできるだけ早い時間に搾った方がいいのですね。でも最初の方法ですと、オリーブの実をつぶしたものをある程度重ねるまで待たなければなりません。
近代的な方法の方が古い方法よりもよいという、よい例ですよね。(^^)
ただし、小さな農家は、自分のフラントイオは持っておらず、大きなオリーブオイル製造業者のところのフラントイオをお金を払って使わせてもらうのが一般的です。

(次週へつづく)


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