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Diario dei Golosacci
〜 くいしんぼ日記
Vol.6 〜
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◆10月22日◆
さてさて、今週は去年もご紹介したローマの日本大使館の近くの
チーズ専門店についてお話しますね。
フィレンツェなどだと、1年もたてば質が落ちたりしてるもんですが、
いやー、あいかわらずのすばらしい品ぞろいっ!
どのチーズもそりゃーおいしいそうで、思わず“じゅるっ”とよだれが・・・・・(失礼)
さて、今回は何を買ったかというと・・・・
日本の皆さんにもおなじみの“ゴルゴンゾーラ”と私もリナルドも一度も食べたことがない
“テストゥン・アル・バローロ”というピエモンテのチーズ。
2つとも去年から“食べてみたい、食べてみたい”って言ってたチーズなんです。
ゴルゴンゾーラは、もちろんトスカーナでも簡単に手に入りますが、
“ほんとにうまい!”ゴルゴンゾーラは売っていないんですよね。
工場生産の大量生産のものばかりで、リナルドなどは“見るからにまずそう”と
今までトスカーナでは買ったことがないそうです。
私は以前はよく買っていたのですが、リナルドと知り合ってからは
“たまにでいいからほんとにおいしいものを食べよう!”方針に切り替えたので、
ここ2年半くらい全く食べてませんでした。
ゴルゴンゾーラが生産されるのは、ピエモンテとロンバルディア州のみ。
さらに厳密に言うと“ナヴォーラ”“ヴェルチェッリ”“クネオ”“ベルガモ”
“ブレーシャ”“コモ”“クレモーナ”“ミラノ”“パヴィア”
“カザーレ・モンテフェッラート”の10の県でだけなのだそうです。
名前の由来は、ミラノの近くにある“ゴルゴンゾーラ”という街の名前から来てるそうですよ。
搾った牛のお乳を低温殺菌してそこに“ペニチッルム”という菌を加えて熟成させるのですね。
熟成期間は2から4ヶ月とけっこう長いです。
直径は25〜30センチとかなりでかいっ。
(ローマで買ったものも30センチ近くはあったよなぁ)
さーて、見るからにおいしいそうなゴルゴンゾーラ♪
お店のおじさんに真空パックしてもらって、
大事に大事にアッシャーノまで持って帰ってきました。
さっそくその日の夕飯に。
イタリアに住み始めて約8年。
やーっと巡り会えた本物のゴルゴンゾーラ。
心なしか後光が射しているような・・・・(感涙)
お味は・・・・・
うーーーーん、すばらしいっ!!!!
今まで食べて来たスーパーのゴルゴンゾーラはいったいなんだったのでしょー!
まず味自体がぜーんぜん違います。舌触りも!
なめらかーで、塩気がほどよく、食べた後も口の中はさっぱり。
濃厚なのにくどくなく、“もっともっと”と手が出てしまう、
これがほんとのゴルゴンゾーラなんですねぇ。
リナルドも“今まで食べたゴルゴンゾーラの中で一等賞だ!”と
うれしそーに目を細めながら食べてました。
ローマに行かれる皆さん、このチーズ専門店はおすすめですよー。
住所はvia Collia 14です。
真空パック(イタリア語で“ソット・ヴォート”といいます)にしてもらえば、
日本にも持って帰れますよ。
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◆10月8日◆
第一回目の今日は、“ガン予防にすぐれたペコリーノチーズ♪”
先月のイタリアの新聞に書かれていたんです。
なんでもフィレンツェ大学のマウロ・アントンジョヴァンニ教授が行った研究なのだそうです。
(発表されたのは、合衆国で行われた動物&ミルク(?)科学国際会議とか)
世界的に普及している牛のチーズに比べて、ペコリーノチーズはそれほど普及していません。
イタリアだと、私達の住んでいるトスカーナに、ラッツィオ、サルデーニャ。
海外は、ギリシャ(有名なフェタチーズ)に、ほんのちょーっとスペインと
ポルトガルで生産されているのみ。
それで、今まで誰も真剣に研究したことがなかったそうなんです。
この研究でマウロ教授は、ペコリーノチーズを食事に取り入れることによって、健康を害する2大有害酸である“ミリスティコ酸”と“パルミティコ酸”を減少させ(平均40%)、有益な酸である“ブティッリコ酸”(15%増し)と“リノール酸”(500%増し)を増加させることを発見したそうです。
(酸の日本名が辞書に載っていなくて、イタリア語そのままにしました ^_^;)
“ブティッリコ酸”というのは、腸の働きを整え、
大腸がんを予防し、反糖尿病の働きをするとか。
また、“リノール酸”は、悪玉コレステロールを善玉コレステロールに
変える働きをするのだそうです。
さらにさらに、乳癌や大腸がんを予防する働きもするのだそうですよ。
癌の予防になるかどうかはともかく、この記事の中でマウロ教授は
とても素敵なことを言っています。
“この研究には1年かけました。
羊のお乳の特性を良質のものに変化させるのに行ったことは、今や当たり前になってしまった
市販の飼料ではなく、自然の草を食べさせることでした。
自然に帰る・・つまり羊達を自由な環境で飼育する(草を食べさせる)、これだけでした。”
確かに!!
幸い、私達の住むアッシャーノの周りは、放牧された羊達がたーくさん。
車をちょっと走らせれば、のーんびりと草を食んでいる羊達の群れを見ることができます。
体にいいかどうかはともかく、こうして飼育された羊達のお乳から作ったペコリーノチーズは、
やっぱりうまいっ!
おいしく食べて体にもいいなら、言うことなしですよね。(^^)v
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◆10月1日◆
今回のアッシャーノのお祭りで私達が一番楽しみにしていたのが、肉屋のロイの作るポルケッタ♪
約1年前にマルチェッロのところでロイが作ったポルケッタを食べて、すごーくおいしかったんですよね。
アッシャーノに引っ越してきてすぐの頃、ロイに“いつポルケッタをやるの?”と聞いたところ、
重労働なので9月のアッシャーノのお祭りの時にしか作らないと言われたんです。
まさに一年ぶりのポルケッタ!\(^o^)/
(あ、ポルケッタというのは子豚の丸焼き料理のことで、中世の頃から中部イタリアで食べられている料理なんだそうです)
・・・・・と、とーっても楽しみにしてたのに、朝から雨・・・・・(涙)
リナルドと神戸の猫さん達はとにかく街に出て行きましたが、がら〜んとしてロイも閉まってたと戻ってきました。リナルドがとりあえず別の屋台でポルケッタを買ってきたので、お昼にみんなで食べましたが、まぁ悪くはなかったです。
午後になってちょっと小雨になってきたので、再びみんなで街に出かけてみると・・・・
ロイがお店を開けているではないですか!
家に残っていたリナルドを携帯で呼び出して、(何しろお財布を持っ
ていなかった・・・)念願のポルケッタを手に入れました!
神戸の猫さん達は、デジカメで子豚の丸焼きの隣に誇らしげに立つ
ロイをパシャ、パシャと撮影。
(私はまたまた不覚にもデジカメを持ってきていなかった!)
次の日のお昼、このロイのポルケッタをみんなで食べましたが、やー
ーーっぱり違う!
私がいつもおいしいお肉を見分けるために使う方法は、脂身を食べる
ことなんですが、ロイのポルケッタの脂身は、トロ〜リと口の中で溶けて美味♪
あ〜、一年間待った甲斐がありました。(うれし涙)
ロイに作り方をインタビューしてみました。(^^)
まずロイのポルケッタは生後6ヶ月くらいの子豚を使うそうです。
この時期の豚のお肉は、柔らかいのと同時にとても味があるからだとか。
ただ、ほとんどのお肉屋さんはもっと安い大人の豚の肉を使うので、筋っぽいポルケッタが出来上がってしまうんですね。
仕入れた子豚のお肉は、冷蔵庫で約1週間放置しします。
こうすることで、お肉が柔かくなるんだそうです。
(新鮮な方がいいという訳ではないんですね)
次に骨を取り除き、真ん中にロズマリーノ・胡椒・塩などを詰めて味付けをします。
外側を太めの糸でぐるぐるに巻き、これを300〜350度に温めておいたレンガのオーブンで約5時間ほどじっくりと焼くのだそうです。
できあがったポルケッタは・・・頭付き!
・・なので、ちょっとグロテスクではありますが、やはりおいしい♪
このポルケッタが食べてみたい!という方は、来年のアッシャーノのお祭りにいらしてくださいね(^^)
私達の家にスティしてくださってももちろん大歓迎!
・・ですが、場所に限りがありますので、早いもの勝ちということで。
(今回の画像は神戸の猫さんから提供していただきました。)
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◆9月3日◆
パンについても考察についてちょっとだけ書き忘れたことがあったので、続きを・・・・
リナルドが語るところによると、60年代までどの家庭でも“マディア”というパン用の戸棚というものを持っていたそうです。
この“マディア”は一番上は、パンをこねる台として使われ、下の方には何段かの引き出しがついていて、そこに小麦粉、パスタマードレ、焼き上がったパン、というふうに分けてしまっていたそうなんですね。
リナルドもこの“マディア”のことを、ぼんやり記憶してるそうです。
ただ、この“マディア”は70年代に入ると都市などで一種のおしゃれな家具として人気が出てしまい、次第にパンを作ったりしまったりするために使われることはしなくなってしまったとか。
今ではこの“マディア”を手に入れることは、ほとんど不可能だそうです。
残念ですね。
それから、リナルドのお母さんが使っていたパスタマードレですが、一番最初に作られたパスタマードレがどの酵母を使って作られたか、彼のお母さんもわからないそうです。
きっとずーーーーっと昔から使われてきたものだったんでしょうね。
ところで、宮崎の後藤さんから“パンについての考察”についてお便りをいただきましたので、ご紹介しますね。
・〜・〜・〜・
ところで、先週のメルマガの、“パンについての考察”、興味深く読ませていただきました。
実は私、最近、自家製酵母でパン作りをしています。
じわじわとゆっくり発酵させる自家製酵母パンは、粉の甘味とほのか な酵母の香りが感じられ、おいしいんです。
もうイーストパンには戻れな〜い。
私は果物やドライフルーツ、ハーブで酵母をおこしていますが、水を加 えた小麦粉でも酵母ができるみたいです。
だからイタリアの種生地(パスタマードレ)というのはいわゆる小麦酵 母なのかなと思いました。
イタリアで生まれた“パネトーネ酵母”という酵母のパンはすごく日持 ちするそうなので
(詳しくはこちら↓
http://www.jpguide.net/danish/panetone.html)
その詳細を読むと、アッシャーノのパンが“1週間戸棚に入れていてもおいしく食べられた”というのもわかる気がします。
日本で市販されている“ホシノ天然酵母”のパンも普通のイーストパンよりカビの発生が遅いようです。
自家製酵母もカビが生えにくいのではないかと思うのですが“パンになっても熟成発酵がすすみ酸味がでる”と本に書いてあったので、わが家では念のため冷蔵庫に入れています。
いつかライ麦粉で酵母(ライサワードウ)をおこし、ライ麦ブレッドを焼いてみたいと思っているので、作ったら、1週間放置しておいしく食べられるか実験してみようかしら(^_^;)
ただ宮崎は、イタリアに比べると温度&湿度が高いからちょっと不安ですが・・・。
・〜・〜・〜・
後藤さん、ありがとうございました!
今日本では市販の天然酵母を使った天然酵母パンを自宅で作るのが流行っていると聞いていたので後藤さんもそうなのかと思ってましたら、自分で酵母から作られるのですね。
すごいっ!!!
“パネトーネ酵母”というのは初めて聞きました。(リナルドも知らなかったようです)
でもこの“パネトーネ酵母”に限らず、イタリアは古くからパンが作られていたそうなので、けっこうあちこちでこうした古い酵母を使ったパンがつい最近まで作られていたのかもしれませんね。
そうそう。
農家のマリアさんも、聞くところによるとつい何年か前まで“パスタマードレ”を使ったパンを焼いていたそうです。ただ、彼女もこの“パスタマードレ”が一体一番最初は何をもとにして発酵させられたものなのか知らないようでした。
残念!
そうそう。去年“小麦収穫祭”に行った時に撮ってきた手作り製粉器の画像をのせました。
この時に食べたパンもとってもおいしかったんですが、たぶん発酵は普通のイーストを使ったんでしょうね。小麦が挽きたてだったからとてもおいしかったんだと思います。
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◆8月27日◆
さて先週の続きです。
アッシャーノにある2つのパン屋さんのうち、広場(というほど広くもないですが)にあるパン屋さんにインタビューしてきました。
私達がいつも買うのは、楕円形の厚みのあるパンとまん丸い形をした薄めのパンです。
値段は楕円形のものは1キロあたり1.50ユーロ。
まん丸い形のものが2ユーロ。
ちなみに、フィレンツェのまずーいパンは、1キロあたり約2.50ユーロします。
さとみ:“突然すみません。
こちらではどうやってパン生地を作ってますか?”
パン屋さん:“うちでは100キロの小麦粉に30キロのパスタマー
ドレと5キロのビール酵母を使ってるよ。”
さ:“え? まだパスタマードレを使ってるんですか?”
パ:“あぁ。パスタマードレを使わないと、夕方にはカチカチになっちゃうからね。
ただ全部をパスタマードレにしちゃうと、採算が合わないからビール酵母も使うんだ”
さ:“小麦粉はどこから仕入れてるんですか?”
パ:“親戚が製粉所をやってるからそこからもらってるよ。
もちろんここで作られた小麦からひいたもんだ”
・・・・ということでした。
ふむ。
一応パスタマードレを使っているのか。だからおいしいと思えるのかな?
この際だから“どのくらい昔のパンに近いものか試してみよう!”ということで、3日ほど外におきっぱなしにしてみました。(いつもは適当な大きさに切って冷凍するんです)
残念ながら・・・固くなってしまいました。(^^;
うーん、やっぱり100%パスタマードレで発酵させてないとだめみたい
ですねぇ。
あ、そういえば、パスタマードレってどういうものかご説明してません
でしたね。
失礼しました。m(_ _)m
リナルドのお母さんから、昔はどうやってパンを作っていたか、詳しく
聞いてきましたので、ご紹介します。
まず、一番最初は酵母を使って生地を発酵させます。
発酵した生地から一部を取り分けます。
(大きさは直径約20センチくらいだそうです)
この取り分けた生地が“パスタマードレ”という訳です。
昔は1週間に一度だけ村全体のパンを焼いていたので、このパスタマードレを小麦粉でおおって、
次に焼く日まで戸棚に置いておいたそうです。
そして、パンを焼く前の晩にこのパスタマードレをぬるま湯につけておきます。
次の日の朝ぬるま湯に浸しておいたパスタマードレを水に浸したままこねて、ドロリとさせます。
これを小麦粉に加えて生地を作り、発酵させてパンを焼いた・・・ということでした。
もちろん、新しく作った生地からあらたに“パスタマードレ”を取り分けておき、次のパン作りに使います。
こうやってイーストなしでパンを作っていた、という訳なのです。
そして、先週も書いたように、こうして作られたパンは1週間戸棚においておいても、ぜーんぜん固くならずにおいしく食べられたそうです。
でも、今の時代、こーんな手間のかかることをやる人はいないようですね。
こうなったら、一度自分たちでパスタマードレだけで発酵させたパンを作ってみよう!・・・と決意した私達でした。
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◆8月20日◆
トスカーナにいらした方はご存知だと思いますが、トスカーナのパンには塩が使っていません。
始めてフィレンツェに来て、この塩なしパンを食べた時は、“なーんてまずいパンなんだ!”と思ったものです。
でもこの塩なしパン、慣れてくるとおいしいもんなんですよね。
特に搾り立てのE.V.オリーブオイルを食べる時には、日本の皆さんが“えっ、こんなに?!”と思われるくらい、このパンにたーーーっぷりかけて食べるのですよ。
た・だ、リナルド曰く、ほんとにおいしいトスカーナパンを作るパン屋さんはほとんどなくなってしまった、とか。
確かにフィレンツェのパン屋さんのパンのまずいこと、まずいこと。
例えば、アッシャーノに来る前に住んでいた家の前にあったパン屋さん。
フィレンツェではかなり評判のパン屋さんで、毎日それはたくさんのイタリア人でごったがえいましたが、何度か買ってみてあまりのまずさにスーパーでパンを買うようになってしまいました。
(レベルは同じだとしても、少なくとも値段は安い)
リナルドが語るには、彼がまだ小さかった30年くらい前まではそれはそれはおいしいパンが手に入ったそうです。
地元で穫れた小麦を挽いた小麦粉を使って、イーストを使わず、“パスタ・マードレ”と言われる“種生地”(というのかな?)で発酵させ、釜戸で薪を使って焼いたパンは風味があって、しかも1週間戸棚に入れていてもおいしく食べられたそうです。
“くさらないの?固くならないの?”
と思われるでしょ? これがならないそうなんですよね。
そんな夢のようなパン、実は・・・・ここアッシャーノではまだまだ健在でした!\(^o^)/
ここには2件のパン屋さんがあるんですが、どちらのパンもそりゃーうまい!
もともとアッシャーノを含むここ“クレテ・セネージ”は、シエナの重要な穀物供給地帯だったそうです。“クレテ・セネージ”特有の女性の体のように悠々となだらかに続く丘のほとんどは小麦畑。パン作りにはかかせない小麦粉がたくさん穫れるという訳なのですね。
次回は、この2つのパン屋さんのうち、私達がよく行パン屋さんインタビューしてきましたので、
それについてご報告しますね♪
お楽しみに!
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◆8月6日◆
“豚のいる生活1”について“新潟県のIさん”から次のようなお便りをいただきました。
(前と後ろの部分は省いています)
・〜・〜・〜・
前回のメルマガで豚のお話がありましたね。
豚を飼って1年分の食料にするとのこと、とても良いことだとは思いましたが、いざ自分が飼っている豚を絞めて解体する、と想像してみたら・・・ダメでした〜。
やわです、私^^;
そういう環境で育っていないからだと思いますが、そういう逞しさってこれからでも身に付くものなんでしょうか???
さとみさんは大丈夫ですか?
・〜・〜・〜・
さて。
私はどうか・・・・やっぱりだめです。(^^;
宮崎の実家の近くでも、小さい頃あちこちで鶏を飼ってたんですよね。
ある日すぐ近所に遊びに行った時にちょうど鶏をしめているところで、足をしばって逆さにした鶏の首を少し切り、血抜きしてるのを見たときには・・・
後で出されたその鶏肉はちょっと食べれませんでした。
リナルド曰く、トスカーナでも豚を飼う家庭はとても少なくなっていて、上手に豚をさばける人はほとんどいないそうです。
ただここアッシャーノなどの田舎はまだまだ豚を飼う家庭が
ある程度残っているようですね。
卵を買ってるアンナさんのところもそうですが、野菜を買いに
行ってるマリアさんのところも自分たちで豚をさばいてハムや
ベーコンを作っているんです。
行き始めたばかりの頃、ふと納屋の奥を見ると、おいしそーな
ハムが梁からぶらさがってるではないですか!
“じーーーっ”と見ていた私の視線に気がついたマリアさん、
“あっ! ハムは売んねんど。うちは大家族じゃけん”
“わかってます、わかってますよ〜”
(でも、ちょっとだけ食べてみたい・・・・)
前にも一度自家製のハムを食べたことがあるんですが、もう、うまいうまい!
いわゆるハムメーカーが作る“作られた味”ではなく、豚と塩と香辛料そのものの味。
自分でもできたらいいんですが、Iさんが書かれているように、そういう環境で育ってきていないので、ちょっと無理です。(情けない・・・・・)
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◆7月23日◆
このくいしん坊日記で何度か書きましたが、リナルドのお母さんが若い頃(というと約70年前かな)は、どの家庭でも豚を一頭飼っていて、一年分の食料にしていたそうです。
でももはやそれは過去の話、と思っていたら・・・
先日アンナさんのところにいつものように卵を買いに行ったときのこと。
“ぶぎゃ、ぶぎゃ、ぶー”
およよ。豚君がいるではありませんか。
もちろんペットとしてではなく、食べるため。
アッシャーノでは豚を飼う家庭がまだまだ残っているんだと、うれしくなってしまいました。(^^)
そして今回ご紹介したいのが、東京都のYさんからいただいたお便り。
イタリアの話ではないですが、とても興味深いお話です。
〜・〜・〜
昔、沖縄では、各家庭に数頭の豚を飼っていました。
で、各家庭からでるウンチやオシッコ(話が汚くてスミマセン)残飯などはすべて豚の飼料になっていました。
子豚が成長すると親豚は解体されて、塩漬けや干し肉に、もちろん血まで有効利用です。豚の排泄物は畑の肥料になりました。家屋も合理的で、家庭内の残飯、汚水、屎尿は自動的に屋外の豚の飼料桶に流れ込むようになっていて、人手はまったく不要です。
なんという輪廻転生(使い方は間違っていますが...)、なんというエコ・システム!
ゴミがいっさい出ません!
これが一番未来的なシステムのように思えてなりません。
今では、このような家庭はほとんど無くなってしまいましたが...。
〜・〜・〜
ほんとにすばらしいシステム!
沖縄でもイタリアと同じようなことをやっていたのですね。
知りませんでした。
続きです。
〜・〜・〜
沖縄では戦前は皆そうやって暮らしていたのが、アメリカの占領下で、ポーク(スパムハム)などの缶詰めやビニール詰め食品、冷蔵庫や流通機構の発達によって食生活が劇的に変わったのと、「良い生活」(アメリカ的な価値観での生活の意。衛生的なリビングダイニング、車、TV、それらを購入するための現金収入の必要性の増大等)を皆が嗜好したために失われていったのだと考えられます。
今では「ポーク」の缶詰めは、沖縄を代表する食材になっちゃってます(TT)
また、「長寿の食生活」とされる沖縄の伝統的な料理もスローフードのブームによって都会では注目され紹介され一般的になってきていますが、沖縄の若い世代は、逆にファーストフードなどに流れてしまっているようです。
暗い仮説では、沖縄は今後、長寿を維持していた食生活が破壊されてしまったため、長寿No.1の地位を滑り落ちて逆に短命な地域になるだろう、ともされています。うう〜〜。
〜・〜・〜
うーむ、そうなんですか。
イタリアも最近の若い人達は、いわゆるジャンクフードを好んで食べるようになってきてるんですよね。(+_+)
〜・〜・〜
ちょっと調べて分かったのですが、昔の養豚が無くなった背景には、人糞を餌として与えるため、有鉤条虫、豚のう虫などの人畜共通の寄生虫がおり、衛生的ではないと判断された事も一因のようです。
〜・〜・〜
これもうーーむ。
現代はあまりにも菌を敵対視しすぎているような。
Yさんも以下のように書かれてます。
〜・〜・〜
"衛生的"という言葉が"無菌"と同義語のように使われるようになったので、微生物発酵のものは肩身が狭くなってしまった。
嘆かわしいことに、公園で土いじりをしている子供にむかって母親が、
「きたないから止めなさい!」だもんなぁ...。
最近ではアトピーなどのアレルギーは、幼少期に細菌や微生物に触れることがなかった子供に発症するということが統計で分かってきたとの事。
また、蛔虫や蟯虫がアレルギーを抑えることも分かりました。
まあ、身体に良いから蛔虫を体内に飼えってのも難しいですが...。
サプリメントと清浄野菜しか食べない衛生&健康指向の女性が、(どこがだー!)腸内細菌が死滅してしまったために栄養失調に陥るなんてのもありました。
アメリカの影響なのか、寿司をビニールの手袋!!をして握る店も増えてきました。
人間も生物であり、周囲の環境や自然と共に生きているという感覚が失われ始めた、あるいは狂い始めたのだと思います。
〜・〜・〜
“人間も生物であり、周囲の環境や自然と共に生きている”というYさんのご意見、私もリナルドも全く同感です。
皆さんはどう思われますか?
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◆7月9日◆
ここアッシャーノには90歳を超すお年寄りがかなりいるそうです。
のーんびりした環境のせいでしょうか?
そこで今回登場するのが、近所に住んでいるアンジェロさん。
89歳だそうですが、いや〜、背筋はしゃんとしてるし、歩き方もフィレンツェの初老の人達よりずっとしっかりしてます。
散歩してるとバッタリ会うのでよく立ち話をするんですが、この間出くわし
た時に、
“ちょっと家まできんしゃい”
というので、ついていってみると、
“これ、わしが作ったとたい。たーくさんあるから、わけるよって、食べて
くんない”
と、赤タマネギの子(というのかな?)をくれました。
赤タマネギ、日本でも手に入りますか?
こちらでは、スーパーなどに行くと、皮の白いタマネギ、茶色のタマネ
ギ(これは日本でも売ってますね)赤いタマネギの3種類が売られています。
皮の白いタマネギは揚げ物や詰め物料理に使い、皮の茶色いものと赤いものはスープや炒め物に使います。ただ茶色のタマネギは日本ほど食べられてないみたいです。
さて、アンジェロさんがくれたのは、この赤タマネギがまだ大きくなる前の子供のやつ。
見るからにおいしそーで、思わずゴックン!
リナルドがさっそくこの赤タマネギの子を使った料理の定番と言われる“イタリアンオムレツ”を作りました。
作り方は、ちょっとスパニッシュオムレツに似てます。
まず、赤タマネギの子をざくざくと適当な大きさに切り、E.V.オリーブオイルをたーっぷり入れて熱したフライパンでよーーーーく炒めます。
よく炒めることによって、タマネギの甘みが出てくるので、根気よく炒めてくださいね。
お好きな塩加減で味付けしたあと、別の器でほぐしておいた卵をフライパンに“だぼんっ”と豪快に入れ、好みの固さになるまで待ちます。
(私もリナルドも半熟っぽい状態が好きです)
後は適当な大きさに切って、お皿に盛って、いただきまーす!
使った卵は、もちろんアンナさんの放し飼いの鶏が産んだ卵。
赤タマネギはほんのり甘くて、もうもうもううまい!
このイタリアンオムレツ、今日はちょっと簡単にすませたいわ、という時にとても重宝しますよ。
スペイン風にジャガイモを使ったり、アスパラガスもおいしい!
他にもいろんな野菜で試してみてくださいね。(*^o^*)
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◆7月2日◆
久保夫妻滞在第3日目は、キャンティ方面へご案内〜。
アッシャーノからシエナの方へと続く“ストラーダ・ステッラータ”(星の道)と呼ばれる旧街道をのんびり登っていきました。
クレテ・セネージ特有の波のようにうねりながら続く丘にところどころこんもりとある木達。
石で造られたふるーい家にオリーブ畑。
どこを見ても絵になるんですよね。
この旧街道、去年も福岡の佐野さんという方をご案内したのですが、数えきれないほどの写真を撮られながら佐野さんがふと聞かれたのです。
“本当にすばらしい景色ですが、これは意図的にこうしてるのでしょうか?それとも自然とこういう風になっているのでしょうか?”
鋭い質問!
実は・・・・意図的にしたものなんです。
リナルドが言うところによると、莫大な財産を持っていたメディチ家が この付近の農家に人達に命令して、デザインさせたそうなんです。
すごいと思いませんか?
さてお昼は以前ご紹介した“ヴィッラ・ア・セスタ”というちいさー な街にある“カッフェ・カメリア”へ。(読んでないよーという方
はこちらをどうぞ↓
いつものようにどの料理もそれはうんまかったですが、今回ここで初め
て食べたのが“アヒルのお肉”。
アヒルと言えば“北京ダック”しか食べたことがありませんでしたが、イタリア版もうまいっ!
レシピは詳しくは教えてもらえませんでしたが、ドミグラスソースのようなもので煮込んでいるそうで、これがアヒルのお肉に見事にマッチ!(写真参照)
機会があったら試してみてください。(^^)
そして最後の晩餐。
せっかくだから・・・と、自分たちにとっておいたマリアさんの最後の乾燥ポルチーニ茸を使ってリナルドがリゾットを作りました。
料理している最中から家中にポルチーニのすばらしい芳香が・・・・
“う、じゅるっ・・・”
ワインで乾杯して、いただきまーす!
“うーーー、おいしー!!!!”
慶一さんも真子さんもこのリゾットにそれはそれは大感激。(^^)
慶一さんはもうとろけそうな顔をして食べてらっしゃいました。
こんなにおいしそうに食べてもらえると、料理のしがいがあるってもんです。
おいしいものお腹いっぱい食べて、たくさんおしゃべりして・・・・
ほんとに楽しかった!
次の日は朝早くからフィレンツェに行かなくてはならなかったリナルドに久保夫婦が最後のあいさつをした時には、目がちょっとうるうるしていたリナルド・・・・
以下に久保さんご夫婦からのお便りを。
リナルドさん、さとみさんへ
こんばんは(^▽^)/
滞在中は何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。
美味しい食べ物に、楽しいお話、素晴らしい景色……
アッシャーノ滞在、本当に最高でした!
夫も、「すご〜く美味しくって、楽しくって、最高だった!」と申しております。
フィレンツェに行って、滞在中ご馳走になったお食事の美味しさのありがたみをあらためて実感しました。フィレンツェでの食事中は、リナルドさんのトルテッリやポルチーニのリゾットのことばかり思い出していました。
さとみさんのドルチェも超美味!!
将来おふたりでエッセイ風お料理の本を出版なさるのはいかがでしょうか。
素敵な本になると思います。わたくし勝手ながら、外語の生協にご本が並ぶ日を本気で願っております。
すでに今度食べてみたいもの、行ってみたいところが頭の中に浮かんでいます。ぜひまた近いうちに遊びに伺わせてください!
どうぞよろしくお願いいたしますm(・▽・)m
こちらこそ、本当にすてきな時間をありがとうございました!
またぜひぜひいらしてくださいね。
リナルドと首をながーーーくして待ってます。(^-^)
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Copyright
(C) 2004 - Satomi Yotsumoto&Rinaldo Rocchigiani
All rights reserved
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